フィジーク大会は年1回じゃもったいない。複数出場して分かったこと

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「今年3大会出てみよう」と決めた理由と経緯

複数大会出場を決めた背景(昨年の反省や今シーズンの目標)

私は筋トレを始めて約8年、大会出場は2025年までに4回でした。

去年までは1年に1回。初年度だけ、全国大会出場の権利を得られたので2回出ましたが、それでも2回が限界だと考えていました。

ただ、去年の大会結果を受けて、1大会だけだと、ほかの選手と比べる機会もなく、体の仕上がりも甘くなる、ステージ慣れもできないという課題を感じ、今年は複数大会出場する決意に至りました。

福井・兵庫・京都それぞれを選んだ理由とスケジュールの組み方

当初は全部で3大会に出場するつもりでした。昨年の仕上がり体重から今シーズンの減量幅は約10kg程度という計算のもと、3月から減量開始することを前提に初戦まで最低でも3ヶ月は必要だと考えていました。

「6月に開催されるオープン大会で日帰りで行くことができる場所」という基準が当てはまったのが京都オープンでした。

そして、スケジュール関係なく出てみたかったのが兵庫オープンでした。兵庫県の大会は、出場した多くの方が「選手ファーストで出場者に優しい」と言う大会で、かつ例年レベルが高いということを事前に聞いていたので、エントリーしました。

それに加えて、去年のリベンジマッチとなる居住地の選手権大会の、計3大会に出場予定でした。

ただ、京都オープンの結果を踏まえて、どうしても悔しすぎて、京都オープンの帰りに急遽エントリーしたのが福井オープンでした。

1年に3大会以上出ることへの不安と事前のイメージ

1番の不安は減量が間に合うか。それでした。今まで自分は6ヶ月以上の減量期間を費やして大会に出場していました。そんな中、今年の初戦までは3ヶ月。そこに間に合わせることができるのかが不安でした。

逆に、複数大会に出場するからといって、コンディションを維持できるかといった心配はなかったです。

大会に複数出ることで見えてくるもの

1大会目(京都)と2大会目(福井)の間で何が変わったか

昨年までは1年に1大会出場だったがゆえに、仮に絞りが間に合わなかった、ポージングがうまく取れなかった等の反省点が出てもそれをすぐに生かせる場がなかったのですが、1年に複数大会出場することにより、前回の大会の反省をすぐに次に生かせるという点はとても良かったと思います。

私は実際京都オープンの時は自分でも絞りが甘いと感じていました。次の福井オープンまでは5週間あったため、摂取カロリーの見直しと、有酸素運動を取り入れることで結果として京都オープンよりも体重も体脂肪率も低い状態で出場することができました。

このように完全に自分が納得いく形で大会に出場することができなくてもすぐ次につなげることができるという点は1年に複数大会出場するメリットの一つではないかと考えます。

大会ごとに雰囲気・レベル・審査の傾向が違う、と気づいた瞬間

これはJBBFならではなのかもしれませんが、出場する大会の地域、主催連盟によって会場の雰囲気や進行スケジュール、スタッフの方々の温かみなどは全然違います。

私は今年初めて居住地以外が主催する大会に出場しましたが、とにかく運営の方々の温かみを感じました。ステージ裏での「頑張ってください」がどれだけ励みになったことでしょうか。

福井オープンと兵庫オープンの違いは後で具体的に書こうと思います。

連戦で得られる「場慣れ」の効果

「場慣れ」に関して言えば、複数大会に出場する一番のメリットだと感じます。これはステージ上だけでなく、控室での過ごし方や、バックステージでの過ごし方にも言えることです。

大会当日はすべてがスケジュール通りにいくわけではないので、事前のシミュレーションや余裕を持った行動が大事になってきます。大会に複数出場することによって、おおよそどのくらい前からカーボアップ用の食材を食べるか、パンプアップを開始するかといったところがつかめてくるので、ここは今年一番の収穫となりました。

ステージ上では、いかに普段通りの自分を出して落ち着いてポージングができるかといったところが重要になってきます。初めての大会だとどうしても緊張して体もこわばってしまいがちですが、ここも「場慣れ」することによって自分らしさを表現することができたかなと思います。

連戦ならではのコンディション管理の難しさ

大会と大会の間、身体をどう維持・回復させたか

京都から福井までは5週間あったため、京都オープンの大会直後とその翌日はご褒美としてなんでも食べていい日にしました。結果としてこの日があったからこそ、その後の減量も計画的に遂行することができたと思っています。

なにが言いたいかというと、「休息」を計画的に取り入れることをおすすめしたいです。

減量中、体はもちろんのこと心が自分が思っている以上に疲れていることが多いです。自分の中ではストレスはたまっていないと思っても、限られた栄養素の中で生活し、なおかつハードにトレーニングをするということはメンタル的にもだいぶ負担がかかっています。そんな中、数ヶ月間ご褒美もなしに減量を続けるのは相当な覚悟と集中力が必要になります。多くの人は、それに耐えられず計画的でないいわゆる「切れ食い」をしてしまうことがほとんどです。そうならないためにも計画的な「休息」を取り入れることが大切といえます。

減量をリセットせずに複数大会をつなぐことの現実

複数大会出場するうえで一番難しかったのが、2週続けて出場する時でした。大会は出場するまではもちろんのこと、大会当日も思っている以上に体力とメンタルが削られます。そんな中、翌週も大会があるうえに、大会直後もいつも通りの減量食で過ごさなければなりません。

実際に私は福井オープンと兵庫オープンが2週続けてだったため、福井オープンの直後も好きなご飯を食べることができず、今まで通りに過ごした時が、振り返ると一番キツかったと思います。

あれは自分でもよく我慢したなと褒めてあげたいくらいです(笑)

メンタル面での疲弊と、モチベーションをどう保ったか

モチベーションに関していえば、これは「目標を持つこと」に限ると思います。私も、出場した大会すべてで1位を取るという気持ちがあったからこそ、京都オープンから福井オープンまで、福井オープンから兵庫オープンまでモチベーションを切らさずにコンディションを管理できました。

逆に言えば、明確な目標がなくふわっとしているとたとえ一つの大会しか出場しないとしても、途中で減量を諦めてしまったり、思うようにコンディションを作り上げることができない可能性があります。

福井・兵庫、それぞれの大会で感じたこと

福井大会の雰囲気・参加人数・レベル感のリアル

福井大会はとにかく焦ってしまったということが反省でした。これはどの大会にも言えることですが、エントリーした人が全員出場するわけではないので、当日のスケジュールもあらかじめ発表されたスケジュールから変更されるケースが多くあります。福井大会は実際にメンズフィジーク180cm以下級に欠場者がいたため、いきなり決勝からスタートという変更点がありました。

そんな中、全体的に競技が早まっていて、私のカテゴリーであるメンズフィジーク168cm以下級の決勝も当初のスケジュールより早まり、パンプアップに焦ってしまいました。

メンズフィジーク168cm以下級に出場した選手は10名でしたが、7月下旬ということもあり、どの選手も絞れている印象でした。やはり、8月に近づくにつれ、コンディションを上げてくる選手が多いと思います。

兵庫大会の雰囲気・特徴・京都との違い

兵庫大会に関しては、例年オープン大会の中でもレベルが高いことで有名です。時期も7月最終週ということもあり、数多くの選手が出場してきます。実際に2026年のメンズフィジーク168cm以下級の出場者数は22名でした。

ほかのカテゴリーも20名を超えるカテゴリーがほとんどで控室も人が多かったなという印象です。

同じ関西ということで京都と比較すると、京都よりもさらに西から出場している選手が多くみられました。兵庫オープンは姫路市で開催ということもあり、兵庫の中でも西に位置していますし、新幹線が停車する姫路駅からも会場まで徒歩で行ける距離だったため、遠方から来られている方は多かったです。

京都オープンのレポートはこちらから

都道府県ごとに大会の「色」が違う、ということ

どうしても運営する都道府県が違えば、それぞれの良し悪しはあると思います。ただ、私が今回出場した3つのオープン大会はどの大会も非常に選手ファーストで、スタッフの皆様の温かさを感じることができました。大会出場者のレベル感が違うのももちろんですが、会場や運営の方々の雰囲気の違いを感じ取ることができたのが今年一番の収穫だったと思います。

複数大会出場を検討している初心者へ伝えたいこと

初心者が複数大会に出ることのメリット・デメリット

最後になりますが、私から言えることはお金と時間に余裕があるならぜひ、1年の中で複数の大会に出場していただきたいです。やはり、大会の反省点は大会でしか修正できません。当日のカーボアップスケジュール、パンプアップの時間、ポージング等々…

1つの大会に出場した反省点を数週間後にすぐ試すことができるということが最大のメリットだと思います。

ただ、やはりメンタル的にもコンディションを保つことの難しさもあります。複数大会出場する過程で体を壊してしまっては元も子もありません。しっかりと事前にどの大会に出場するかといったスケジュールを組むことが大切になってくると思います。

大会スケジュールの正しい組み方(間隔・選び方)

これはあくまでも私の意見ですが、JBBF出場選手であれば6月までに1つの大会に出場することをおすすめします。JBBFは7月、8月にかけて多くの大会が集中します。7月、8月にある大会に最終的な照準を合わせておいて、6月に今の自分のコンディションを測るという意味合いで出場する。これは私が実際に今年やった方法ですが、6月に出場したことによって本命である8月の愛知県選手権大会までにあとどのくらい減量すればよいのかという指針になりました。

もちろん出場するからには勝つに越したことはないですが、このような目的で大会出場するのも一つの作戦です。

連戦を経て自分が次に変えていくこと・初心者へのメッセージ

来年以降、まだ出場する大会は決めていませんが、仮に今後も大会出場するとしても私は1年の間に3つ以上の大会に出ると思います。

まだ、大会に出たことがない人はぜひ出てみて、その会場や声援を肌で感じていただきたいのですが、なんといってもすごく楽しいです。大会に出た翌日にはもう大会に出たいと思うようになると思います。なので散々語ってきましたが、楽しいからたくさん大会に出る。今後の私はそんな思いをもって大会に出場することでしょう。

自己紹介
この記事を書いた人

筋トレ歴8年・フィジーク大会出場経験あり/2026年度JBBFメンズフィジーク地方大会3大会連続メダル獲得。普段は営業職の会社員。「初心者の頃に知りたかったこと」を、自身の経験と研究・公的機関の情報をもとにわかりやすく発信しています。

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